【壁】 パーティションとドライブについて 【壁】

パーティションとは、パソコンのHDD(ハードディスク)の区切りのようなものです。
オフィスでも、『パーティション(壁)でフロアを区切り』ますよね。
そして、その区切った区間を部屋やブースとして利用します。

パソコンのパーティションも、ああ言う感じです。
ただ、パソコンのパーティションは、各ドライブをパーティションと言う壁で区切っています。

ただし、パソコンのパーティションには、本当に各部屋が分離している場合と、ただ単にパーティションで区切っているだけの場合があります。

本当に部屋が分離している場合と言うのは、外付けHDDや光学ドライブなどのドライブの割り当てられているHDD(ハードディスク)が物理的に異なっている場合の事です。

ただ単にパーティションで区切っているだけの場合とは、一つのHDD(ハードディスク)内をパーティションと言うプログラム上の壁で分離している場合の事です。
(要するに、物理的には部屋は一つなんだけど部屋の中を間仕切りしてあるので、二つの部屋があるような状態になってますということです)


パーティションが必要な理由


パソコンにパーティションが必要な理由としては、下のようなものがあります。
(パソコンの使い方とか保存中のデータによっては、パーティションがさほど必要で無い場合もあります)


1、システムファイル(OSソフトウェア)とデータファイルを分離しておくと、再インストールの時に手間がかかりにくい
システムファイルとデータファイルを別々のドライブに分離して保管してドライブにしてあると、再インストールの時にデータファイルが消え去りにくいです。

ただし、再インストールに失敗したりすると、データファイルまでごっそりと消えて無くなってしまう可能性がありますので、再インストールの前には外付けHDDやUSBメモリーや光学ディスクなどにバックアップを取っておいた方がよいかもです。


2、複数のOSを1台のパソコンにインストールできる
パーティションの分割による新ドライブの作成をすれば、各ドライブ毎に別々のOSをインストールできます。
私はやったことがないですが、人によってはWindows VistaとWindows XP を両方ともインストールしたり、LinuxとWindowsを両方ともインストールしたりしてる方もおられるようです。

ただし、一台のパソコンに複数のOSをインストールする場合、インストールするOSのライセンスと、そのOSをインストールするための空きスペースが必要です。
(あと、各OSが作動できるメモリやCPUなども必要です)


3、パソコンの掃除が完璧に出来る
ソフトウェアをインストールしたりアンインストールしたりを繰り返している内に、HDD(ハードディスク)の中には徐々に断片化したファイルやレジストリのゴミなどが溜まってきます。
でも、 OSとソフトウェアの再インストールをすれば、断片化したファイルやレジストリのゴミなどを元通りのキレイな状態に戻せます。

データファイルの入ったHDD(ハードディスク)も、外付けHDDやUSBメモリーや光学ディスクに移動させて(バックアップをとった上で)、フォーマット(初期化)すればキレイに出来ます。


パーティションが不必要な理由

1、めんどくさい
最初から、システムファイルとデータファイルの保存されているドライブがパーティションで分かれていればよいのですが、最初からCドライブしかなく、システムファイルもデータファイルもごちゃ混ぜで入っていると、そのCドライブを パーティションで分割するのはかなりめんどくさい作業になります。

それは、全データファイルのバックアップをとり、その後、OSの削除&再インストールをする時にパーティションを分割しなければ、システムファイル(OS)の入ったドライブのパーティションを分割することはできないからです。
(ただし、再インストールせずにドライブを分割できるドライブ分割用ソフトを持っていれば、再インストールぜずとも、楽にドライブを分割できます)


2、パーティション分割しなくても全然困らない
普段、ネットサーフィンをチョコチョコとする程度なので、レジストリのゴミも溜まりにくいし、断片化したファイルも出にくいし、そもそも再インストールしてパーティションを分割するなど非常にめんどくさい上に、パーティションを分割しなくても全然困らない・・・・・・と言う場合は、パーティションの分割による新ドライブの作成は不要かもです。


パーティションを分割するソフトウェア


先ほども書きましたが、通常、システムデータ(OSやソフトウェアのデータ)の入ったドライブを分割するには、全てのデータファイルのバックアップをとり、その後、OSの削除&再インストールをする時にパーティションを分割しなければならないのですが、これですと、かなめんどくさい作業になってしまいます。

そこで現在では、何種類かの再インストールせずにドライブを分割できるドライブ分割用ソフトが発売されています。
値段はおよそ2,000円弱から5,000円程度。
簡単バックアップ機能などのついた高機能のソフトであれば、もう少し高価になると思います。

これですと、再インストール時にパーティションを分割するやり方がよく分からない方でも比較的パーティション分割がしやすいですし、パーティションの分割時にOSの再インストールも必要無いですので、楽にパーティション分割ができます。


ちゃんと勉強してからパーティション分割をしよう

パーティションやドライブやOSのことをよく分かっていないのに、パーティション分割をしてしまうと、後々痛い目に遭ってしまう可能性があるかもです。
例えば、↓のような感じのことです。


1、OSやソフトウェア用のドライブが小さすぎて、デフラグができなくなってしまう
デフラグは、バラバラに散らばったデータを並べ替えて、パソコンが効率のよくデータを読み込めるようにするためのものです。
ですので、ある程度の並べ替えるための作業域が必要になります。

これが確保できないほどピッチピチにドライブが詰まっていると、デフラグが出来なくなってしまいますので、余裕を持ってドライブを確保してあげる事が大切だと思います。


2、OSやソフトウェア用のドライブが小さすぎて、更新用ファイルがインストールできなくなってしまう
セキュリティ対策や機能向上のために、OSやソフトウェアはしばしば更新されるものですが、システムデータの入っているドライブの中に、更新用のファイルがインストールできないほどOSやソフトウェアのデータが入っていると、更新用のファイルがインストールできません。

ですので、更新用のファイルが追加される事を前提に、余裕を持ってシステムデータを入れる予定のドライブを分割するほうが良いかと思います。


1、ドライブを細かく分割し過ぎて動作が遅くなってしまった
ドライブがいくらでも分割できるからと行って、あれもこれもとドライブを細かく分割しすぎると、動作が遅くなってしまいますので、ドライブを分けすぎるのは注意が必要です。


HDDが壊れれば、結果は一緒


システムデータやデータファイルの入っているHDD(ハードディスク)が壊れてしまえば、そのHDDのなかをいくらドライブ毎に間仕切りしていても、みんな一緒にドボンしてしまいます。

これを避けるためには、パソコン内のHDD(ハードディスク)を増設するか、外付けHDDやUSBメモリーや光学ディスクにデータのコピーをとっておくしかありません。

ですので、ドライブに分けたからと言って安心してしまわずに、バックアップをキッチリとるようにした方が無難かと思います。

広告