【アナログからデジタルへ】 モデムの役割

電話回線はアナログ情報を伝達するための回線です。
つまり、アナログ信号によって音声を似通った形で遠くの場所に送信するための回線なのです。

しかし、デジタルは0101010・・・という0と1からなるデジタル信号によって送信されるデータ形式です。

ですので、通常であればアナログ形式の電話回線にそのままデジタル形式のデータを送信することはできません。

そこでモデム(変復調装置)の登場です。
このモデムという機械は、デジタル情報をアナログ情報に変換する能力があるのです。

モデムと電話線とパソコン

電話線から入ってきたアナログデータは、モジュラージャックと呼ばれるコネクタからモデムのLINEコネクタに接続されます。

ここでアナログデータからデジタルデータへと変換されます。
そしてこのモデムからさらにLANケーブルを伝ってパソコンのRS-232C(シリアル)へと接続されます。
こうしてようやっとパソコンにデジタルデータが配信されるのです。

データを送信する際も同様に、パソコンのRS-232C(シリアル)からLANケーブルを伝ってモデムに接続されて、そこからアナログデータに変換された後、LINEコネクタを伝ってモジュラージャックへとデータが移動し、電話線を伝って遠隔地に送信されるのです。


デジタルデータの受信

電話線 → モジュラージャック → LINEコネクタ → モデム(デジタルデータに変換) → LANケーブル → RS-232C(シリアル) → パソコン


デジタルデータの送信

パソコン → RS-232C(シリアル) → LANケーブル → モデム(アナログデータに変換) → LINEコネクタ → モジュラージャック → 電話線


モデムの休憩

モデムはずっと電源を入れっぱなしにして接続しっぱなしにすると、疲れがたまってくるのかどうかは知らないですが、接続不良を起こすことがあります。
私は以前、いつも使っているモデムの具合が悪くなってプロバイダのサポートセンターに連絡したところ、「あぁ、それはですネ、モデムのコンセントを抜いて30分ほど置いていただければよいですよ」という返答を頂きました。

そこで早速実践。
すると、ウソのようにモデムが快調になり、復活してしまったのでした。

そのプロバイダのサポートセンターのお兄様に聞いたところ、モデムというのはいつまでも働かせっぱなしでは良くないので、定期的にお休みをさせてあげなければならないそうです。
「むぅ〜、何か人間みたいやな〜 ( ̄ー ̄)」

・・・などと、ただのデジタル機器であるモデムに対して、妙に親近感が沸いて来た一瞬だったのですた。(いつも働かせっぱなしでごめんよぉ〜 ・゜・(ノД`)・゜・)

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